中性脂肪を下げる市販薬について

これまで中性脂肪を下げる薬は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品でしたが、スイッチOTC化で「市販薬」として売り出される動きが報じられました。

 

2012年12月28日、厚生労働省は、持田製薬の高脂血症治療薬「エパデール」(一般名=イコサペント酸エチル)を、処方箋なしで買える市販薬として承認しました。
そして、2013年4月に医療医薬品として使われているEPA (イコサペント酸エチル)製剤が、初の生活習慣病関連のスイッチOTCとして発売されました。

 

スイッチOTCとは文字通り、医療用医薬品からOTC(Over the Counter:いわゆる市販薬)にスイッチされた薬剤です。

 

 

中性脂肪を下げる市販薬は「エパデールT」と「エパアルテ」

 

大正製薬から「エパデールT」日水製薬から「エパアルテ」として名称で製品化されています。
いずれの製品も有効成分のEPAが1包中に600mg含まれており、健康診断等で境界領域の中性脂肪値を改善させる内服薬になっています。
境界領域の中性脂肪値とは健康診断などにおいて中性脂肪が正常値よりもやや高めの値(150mg/dL以上300mg/dL未満)を指します。

 

「エパデールT」と「エパアルテ」は、脂質異常症の治療薬で、中性脂肪の値を下げる効果があります。
効能・効果は「健康診断等で指摘された境界領域の中性脂肪値の改善」です。

 

注意事項として、狭心症、心筋梗塞、脳卒中と診断されたことがある人、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧症で既に治療中の人や医師の治療を勧められた人は、この薬を服用することはできません。

 

用法用量としては、20歳以上の方は1回1包を1日1回食後すぐに服用します。20歳未満の方は服用できません。
また服用時の主な注意事項は以下のとおりです。
(1)定められた用法・用量を厳守してください。
(2)空腹時に服用すると成分の吸収が悪くなるので、食後すぐに服用してください。
(3)かまずに服用してください。(軟カプセルのため、かむと油状の成分がでてしまいます)
(4)中性脂肪異常値改善のためには4週間以上、服用を続けていただくことが必要です。
(5)本剤の服用期間の目安(効果が安定する)は、3〜6ヵ月です。
(6)本剤の服用3ヵ月後には、健康診断等で血液検査を行い、中性脂肪値の改善を確認することをお勧めいたします。

 

服用にあたっての重要な注意としては、中性脂肪異常の改善には、生活習慣の改善(食事・運動・禁煙)をあわせておこなうことが大切です。

 

また、次の人は服用しないよう、注意ください。
(1)20歳未満の人。
(2)出血している人(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血等にて出血している場合、止血が困難となることがあります)。
また、本剤の服用3ヶ月後くらいには、健康診断等で血液検査を行い、中性脂肪値の改善を確認することをお勧めします。
(3)出血しやすい人(出血を助長することがあります)。
(4)手術を予定している人(出血を助長することがあります)。
(5)次の医薬品を服用している人
ワルファリン等の抗凝血薬、アスピリンを含有するかぜ薬・解熱鎮痛薬・抗血小板薬、インドメタシンを含有する鎮痛消炎薬、チクロピジン塩酸塩やシロスタゾール等の抗小板薬(出血傾向が強くなることがあります)。
(6)脂質異常症(高脂血症)、糖尿病又は高血圧症と診断され現在医師の治療を受けている人、あるいは健康診断等で医師の治療を勧められた人。
(7)親、兄弟姉妹に原発性高脂血症と診断された人がいる人。
(8)狭心症、心筋梗塞、脳卒中と診断されたことがある人。
(9)妊婦または妊娠していると思われる人。
(10)授乳中の人(動物試験で乳汁中への移行が認められています)。
 ご不明な点がありましたら、販売店の薬剤師にご相談ください。

 

次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人又は他の医薬品を服用している人。
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。